2013年7月29日月曜日

経皮的椎体形成術

経皮的椎体形成術(けいひてきついたいけいせいじゅつ)

英:Percutaneous Vertebroplasty(PVP))

圧迫骨折の治療法の一つで、圧迫骨折によりつぶれた椎骨をセメントで整復する治療である。

除痛効果が高いとされる。骨セメント療法などとも呼ばれる。

日本においてはバルーンを用いて椎骨がつぶれている状態や脊柱が背中側に凸に変形している状態を戻してからセメント注入を行うバルーン椎体形成術(Balloon Kyphoplasty:BKP)が2011年1月より健康保険の適応となっている。

BKPに関しては急性期は適応とならず、椎体の圧迫骨折から8週間経過してもなお痛みと変形が残っている場合が適応となる。

脊椎圧迫骨折の椎体内のガスについて

脊椎圧迫骨折の椎体内のガスについて

CTやX線で、脊椎の圧迫骨折した部位に、椎体内にガスを認められることがあります。


intravertebral cleft とは?

直訳すると、「椎骨内の裂け目」となります。
画像を見たまんまですね。


・主に骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折における椎体内壊死病変で、骨梁が消失し正常骨梁との境界が明瞭になっている病変。
・明らかな不安定性を生じている場合には特に、偽関節(pseudoarthrosis)と呼ぶ。

・圧迫骨折後数週間かけて形成される。

・血流障害と加重によって骨梁の脱落が生じ、液体、ガス、壊死物質による充填が見られ、intravertebral cleftが形成される。

不安定性により体動時の慢性的な強い痛みを訴えることが多い。

cleftが存在する場合には悪性腫瘍による病的骨折の可能性はかなり低いと考えてよい。(多発性骨髄腫を除く)。
Gass-filled cleft

CTでガス像として明瞭に認められ、MRIで無信号として描出される。偽関節と同義としている整形外科医も少なくない。

・Fluid-filled cleft:MRIでCSFと同等の信号を持った円盤状の領域として認められる。
・壊死物質で満たされたcleft:T2強調像で低信号を示す。脂肪抑制T1強調像で増強効果を認めず、骨梁存在部位(造影増強効果あり)と明瞭に境界される、コントラストが特徴的。

脊椎圧迫骨折のレポートでは必ず言及すべき所見。
経皮的椎体形成術が有効、安定性が回復することにより良好な除痛効果が期待できる。

以上、放射線科医のサイトより転載です。





椎間板の真空現象は、脊柱への外力や進展位による椎間板内圧の減少ににより、椎間板内の亀裂内へのガス(窒素)が貯留することにより生じる。
真空現象は椎間板変性の特徴の一つでもある。

圧迫骨折した椎体内にガスが認められることがあり、ガスの存在は、、圧迫骨折の原因が腫瘍や炎症の伴う病的骨折ではなく、良性の骨そしょう症であることを示している。

圧壊した椎体内が陰圧になり、組織や体液中の窒素ガスが遊離するためである。